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  • 2008.12.13 Saturday
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ブッダのことば―スッタニパータ

こんばんは、たかです。

「ブッダのことば―スッタニパータ」でございます。本書によれば、「スッタニパータ」は仏教書の中で最も古い聖典の一つということで、人の解釈があまり入らず生の釈尊の言葉にかぎりなく近い。むずかしいかと思ったら思ったより読みやすい。

ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫)
ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫)中村 元

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star初心者入門書にはおすすめできません

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で、読んで感じるのは釈尊と言う人は別に新しい宗教を始めようとしたわけじゃなさそう、ということ。当時のヒンドゥ教というかバラモン教というか、インドの土着の信仰を持った人に対して当時の価値観で道徳とか生きる道を説いているんだ。たとえば259の「諸々の愚者に親しまないで、諸々の賢者に親しみ、尊敬すべき人々を尊敬すること、――これがこよなき幸せである。」なんかは、親が子供に対して「あの子と遊んじゃいけません」って言ってたり、私立のいい小学校に行かせたがる姿を思い浮かべてしまったよ。

ヒンドゥ教も日本と同じく多神教なので、説法のなかで神々に触れることも語っているし、ヒンドゥ教の死生観として輪廻を前提として話をしているところもある。だから、仏教は多神教で輪廻転生という死生観を持つのだ、という言い方もできるかもしれない。ただ、それは当時釈尊の話を聞く人がそういう信仰を持っているからそのように語っているだけであって、それが仏教として前提であるべきかどうかはそれぞれの人の解釈で変わってきそうな感じだな。

で、前提となく死生観が違うから中国やら日本やらではこういう原始的な仏教ではなく、それぞれの土地の死生観と混じった変な仏教が流行してしまうと。そして最近インドで仏教が復興しつつあるらしいと聞くけど、前提となる死生観は当時とそう大きく変わっていないだろうからわりと原始的な仏教がすんなり受け入れられるのかもしれないな。

実は本書のうち半分は注釈でできている。本文にはかなり*マークがつけられていて注釈に飛ばされるんだ。かなり事細かに書かれていてわずらわしいので注釈は全然読んでないのでかなり誤読しているかもしれませんが、まぁ、私は仏教徒じゃないのでこれでよかろう。

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ドバイにはなぜお金持ちが集まるのか

おはようございます、たかです。

「ドバイにはなぜお金持ちが集まるのか」です。最近急にドバイドバイと聞くようになった気がするな。著者は現地に住んで物書きをしているとか。
(↓なか見!検索で立ち読みできます)
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まず、冒頭でこの問いに対する答えを出している。
「ドバイにお金があるからお金が集まる」
まぁ、身も蓋もないんだけれどこれは一つの真実かもしれない。ただ、この状況を作るにいたった原因はと言えば色々あるわけだ。中東の多くの国では石油が出るんだけど、ドバイは石油が出ない。アラブ首長国連邦のなかでは石油が出るのはアブダビだけでアブダビが他の国を援助する構造になっていたらしいのだが、ドバイは援助に対する依存からの脱却が発展の原点になっているとのこと。この、切実な危機感が何より大きな原動力になっているようだ。

日本ではまねができないなー、と思った点もある。それは持たないものの強み。ドバイには歴史も伝統もない。だから何でもできるんだ。ドバイ国内では公用語のアラビア語だが現地の人ですら英語が使えないと不便なぐらい英語が通じるらしい。歴史的建造物もないので、何でも建てられる。こういうのは実は強い。

一方で参考にできることもある。ドバイでは働かない外国人が滞在できない仕組みができているとのこと。外国人の犯罪率が高くなってしまう一番の原因はお金だろう。人口の85%が外国人のドバイではそのコントロールに十分気を使っていて、仕事で現地に住んでいる外国人が仮に職を失ったら1ヶ月以内に仕事を見つけないと滞在許可の残り期間に関わらず出国させられるらしい。こういうこともあり、外国人の多いドバイであるが治安はとてもいいとのこと。

本書を読めばドバイって国に興味は沸いてくるけどね。しがないサラリーマンでは溜息の出るような話が書かれていますよ、ええ。

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調べる技術・書く技術

こんばんは、たかです。

「調べる技術・書く技術」を読みました。ちょこっとブログを書く、というレベルじゃなく、プロとして物書きになるための技術に近い。
(↓なか見!検索で立ち読みできます)
調べる技術・書く技術 (講談社現代新書 1940) (講談社現代新書 1940)
調べる技術・書く技術  (講談社現代新書 1940) (講談社現代新書 1940)野村 進

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starノンフィクションの面白さ
star物を書きたい人のための実践的手引書
starいい本に出会うと・・・

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目次を引用
第1章 テーマを決める
     テーマは書き尽くされているか/見慣れたテーマが“化学反応”を起こす
     技術はあとからついてくる/テーマ決定のチェックポイント/
     とにかく動いてみる etc.
第2章 資料を集める
     情報不足を避ける/情報収集の方法/袋ファイルのすすめ/自家製デスク
     バックナンバーの探し方/単行本の読み方/図書館の利用法/
     活字以外の記録 etc.
第3章 人に会う
     取材対象の選び方/取材依頼の作法/取材を断られたとき
     質問項目/遠慮は禁物/取材道具/取材当日/電話取材、メール取材
第4章 話を聞く
     取材のイメージ/(1)話の聞き方/(2)ノートのとり方/(3)人物・情景の見方
     第3の眼をもつ/(4)インタビューのあとで/
     取材相手から信用されるには etc.
第5章 原稿を書く
     原稿を書く前に/構成を決めてから書くか/ペン・シャープナー/チャート
     書き出しに全神経を注ぐ/書き出しの名文/書き出してから/
     仲介者になる/推敲する etc.
第6章 人物を書く
     基本は人物ノンフィクション/取材中の問題意識/構想の変化
     心理描写のルール/シークエンシャル・インタビューの限界
第7章 事件を書く
     未知の場所で取材開始/水先案内人を探す/「ハルナ」に辿り着くまで
     水先案内人・知恵袋・キーパーソン/真空地帯
第8章 体験を書く
     体験エッセイを例にして/下調べをやめた理由
     自分でテーマを見つけるために/豊かになる
目次をみてもわかるとおり、モノ書きといっても小説のようなフィクションじゃなく、ノンフィクションの書き方。それもインタビューものや体験物、事件のルポなど多岐にわたる。すでにセミプロぐらいの人が読んでさらにレベルアップを目指すのにもってこいな感じな本だな。それと同時に、私のような素人が読めば、雑誌などで目にするノンフィクションの裏側にはこのような努力が隠れているということに気づかされる。

トータルとしてみればインタビューものを書く手順が充実しているように見えるんだけど、これは別に文章を書くことを前提としない話が多いよね。仕事で人と会うときに事前に何を準備しておくべきか。人と約束を取り付ける際に何に気をつけるべきか。直接会って話をするときにどのように話を聞き、どのようにメモを取り、どのようにお礼の気持ちを表現するか。などなど。

実は、多くのプロの仕事に共通する重要なポイントがかかれているように感じた。もちろん、ちょこっとブログを書くってのにもある程度役には立つ内容だろうけど。それ以上の収穫のある本。

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グーグルに勝つ広告モデル

こんばんは、たかです。

「グーグルに勝つ広告モデル」です。著者はもともと広告代理店でメディアマーケティングしていた人らしい。

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グーグルに勝つ広告モデル (光文社新書 349)岡本一郎

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star鋭い切れ味に驚嘆。少なくともマスコミ関係者は必読の一冊。
starこれた確かに新しい

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グーグルに勝つ…とありますけど、基本的には既存のメディアのビジネスモデルがインターネットの出現でおかれている状況を分析し、その危険性と今後のあり方の提言がなされている。「このままではいけない」という問題意識とともにかなり具体的なイメージで今後あるべき姿が描かれているのがすごい。

たとえばラジオはインターネットの出現によってどういう状況におかれるか。ラジオの利用形態はAMとFMでもちがうわけだ。FMは基本的に音楽を聴くために利用し、自分の部屋でも利用する。それに対してAMはトーク中心で、車での移動時などが主な利用状況となっている。そこからインターネットで置き換え可能なのはFMであり、AMは比較的インターネットによる影響は受けにくかろう、という分析になっている。そしてFM局のとるべき方策も提案されている。その他、テレビに関する分量が多いけど、新聞や雑誌についても論じられている。どれもこれも面白い。

はっと思ったのは、情報発信という観点で見たときインターネットの広域性は実は弱点にもなりうるということ。つまり局地的な情報を発信するには実はあまり向いていないメディアなんだな。そういういみではローカル局のテレビであるとかフリーペーパーとか、電子化されていないメディアにも付け入る隙はありそう。

もうひとつ。テレビのところで触れられているんだけど、結構権利関係がうるさくて実現性がなさそうなビジネスモデルってのもあるわけだ。とはいえ権利関係をクリアにしてからはじめる、ではいつまでたっても始まらない。そういうものに対して著者は、「まずは始めてしまうことです」と言っている。つまるところ権利者は儲かればいいわけ。権利関係がクリアになるまでは躊躇している権利者も、いざ始めてしまって儲かるならなし崩し的に何も言わなくなると。たとえばiTunesやVHSがそういうかたちで今に至っているよね。

これは関係者が見れば触発されるんだろうな。各所で評判がいいのも納得。

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「超」発想法

ども、ダイスケです。
以前少しだけ触れた「超」発想法について。

「超」発想法 (講談社文庫)
「超」発想法 (講談社文庫)野口 悠紀雄

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著作権という魔物

こんばんは、たかです。

「著作権という魔物」でございます。著者が著作権に関係する人たちにインタビューして、それを記事にしているもの。もともとは週間アスキーで連載されていたものらしい。
目次
1.テレビ局を震撼させた下町の小さな商店
2.ロケフリは何をもたらすのか
3.録画ネットはなぜ違法とされたのか
4.コロロジストと著作権
5.米国に見る日本の未来
6.日本ブランドは世界に流通するのか
7.停滞し続ける日本のビジネス
8.権利者にとっての著作権
9.著作権の番人『JASRAC』
10.テレビに未来はあるのだろうか(前編)
11.テレビに未来はあるのだろうか(中編)
12.テレビに未来はあるのだろうか(後編)
13.著作権法の問題点について考える
14.ネットの自由を守るため
15.自由競争の果てにあるもの
面白いと思うのは9章の「権利者にとっての著作権」と10章の「著作権の番人『JASRAC』」。権利者の立場で語る人と、権利を守る立場で語る人のスタンスがまるで違うんだ。各章の小見出しを抜き出すだけでもそれが良くわかる。9章は「アートは模倣から始まる」「活用されないのが一番マイナス」、10章は「著作権の制度には長い歴史がある」。著者自信が前者寄りの人で全体のだいたい論調は決まっているんだけど、それぞれの立場の人のセリフはやっぱり思惑が透けて見えて面白い。

私も基本的には「活用されないのが一番マイナス」だと思うんですよね。著作権法の目的は
この法律は、著作物並びに実演、レコード、放送及び有線放送に関し著作者の権利及びこれに隣接する権利を定め、これらの文化的所産の公正な利用に留意しつつ、著作者等の権利の保護を図り、もつて文化の発展に寄与することを目的とする。
なので、文化の発展の妨げになるようなら著作権はある程度制限されてしかるべきだと思うんだ。9章の人はその観点で語っているのに対して、JASRACの中の人は本来目的じゃなく手段であるはずの権利保護の観点で語っているので議論がかみ合わないってことだと思う。

本来の論点は著作物を自由に使えるようにして2次創作やパロディが増え、多くの人が著作物に格安で触れる機会を増やすのが文化的に良いのか、あるいは権利をがっちり守って著作者の創作意欲を増進するほうが文化的に良いのか。そのバランスをどう取るかであって、権利者の権利をどうやって守るかではない、と思っている。

そういや、本書では映像関係の話が多くて、一部音楽の話題があるんだけど、書籍とか絵画とかの話題は全然ない。他でもあまり見ないので、インターネットの存在はそちら方面にはあまりインパクトがないってことなのかな?Googleが全ての書籍を立ち読みできるようにするとかいう話もあるけど、まだそれほど問題視されてないような気がする。って書いて思ったけど、そちら方面はテレビ局とかJASRACみたいな巨大な利権団体がないってことか。うん、そんな気がしてきた。

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著作権という魔物 (アスキー新書 65)岩戸 佐智夫

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しゃべれどもしゃべれども

こんばんは、たかです。

「しゃべれどもしゃべれども」でございます。国分太一と香里奈で映画になっていたやつですけど、原作と映画だと細かい描写で原作の勝ちだな。これはおもろい。

しゃべりにコンプレックスのある人たちが、二つ目の落語家今昔亭三つ葉に話し方、というか落語をならう。テニスのコーチの良はコーチのとき吃音がでる。黒猫イメージの十河五月は素直な会話ができない。元プロ野球選手の湯河原は解説が面白くない。小学生の村林はクラスのボスににらまれている(関西弁だから?)。落語教室を通じて講師の三つ葉も含めそれぞれの成長がある。

しゃべるのが苦手な人たちの話なのでしぐさや表情の描写、言葉の選び方の苦しさが物語の雰囲気を作っている。この辺が原作の勝ちたる部分。

最後に村林と十河が落語の発表会をすることになり、関西弁の村林は、上方落語のまんじゅうこわいをやることになるんだけど、桂枝雀の落語を真似するという話になっている。小説だとその真似ぐあいとかたどたどしさがうまく感じられないんだけど、映画をみると枝雀のモノマネ以外のなにものでもなく、子供が演じるにはものすごく無理してるってのもわかる。そういう風景を想像しながら読むと楽しい。

しゃべれどもしゃべれども (新潮文庫)
しゃべれどもしゃべれども (新潮文庫)佐藤 多佳子

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star去年読んだ小説の中で一番良かった
starこそばゆい
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Re:ブログを初めて何日(何年)経ちましたか?

どうも、たかです。

今回は本じゃなく、JUGEMさんの企画に乗っかるということで。

当ブログをはじめて1ヶ月ぐらいですか。平均1日1冊のペースで結構もちました。うん、がんばった俺、よくやった。

でまぁ、JUGEMさんじゃないところも含めれば
2004年にlivedoorさんのところではじめたやつが2006年以降完全放置
2006年に↑の直後mixiさんところ…mixiさんはブログじゃなくSNSか、ともう一つSNSっぽところがスタートで最近放置気味。
んで、ブログの前に
2002年にカレンダーのCGIで日記みたいなのを書いていたのがスタート。
2000年にHTMLガリガリ書いてたのがスタート

ということで、どうやらわたくし2年周期のようです。

まぁ、そんなに話題豊富な人でもないのでだいたい半年ぐらいで書きたいこと書き尽くしてしまうのね。当ブログは本からのインプットがあるからもうちょっとネタ切れまでの時間はありそうだけど、どうでしょうか。
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アップルとグーグル 日本に迫るネット革命の覇者

おはようございます、たかです。

「アップルとグーグル」です。日本ではヤフーといい勝負だけど世界的には検索方面でナンバーワンのグーグルと、OSではマイクロソフトに遅れをとっているもののiPodとiTunesで音楽方面でナンバーワンのアップルを紹介する本。両者をならべることに意味があるのかどうかはわからんけど、まぁそれなりにそれぞれの個性が見えて面白い。

日本でこの2社のような企業を作ろうと思ったらどうすりゃいいんだろうな。

で、この本を読むとアップルとグーグルはそれなりに親和性があるようなことが書かれているわけです。そういう記述を見るにつけ思い浮かぶのが先日のマイクロソフトとyahooの買収話。アップルとグーグルが手を組んで、マイクロソフトとヤフーが手を組めば、ウェブOSとかのサービスで結構いいバランスで面白いことができそうな気もするんだけどな。

アップルとグーグル 日本に迫るネット革命の覇者
アップルとグーグル 日本に迫るネット革命の覇者小川 浩 林 信行

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star題名があざとい
starアップルとグーグルを賛美しているだけの本
star革新的、とはどういうことなのか?

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まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか

こんばんは、たかです。

「まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか」です。基本的に具体例の羅列で話が進んでいくので多少まどろっこしいんだけど面白い。

宝くじで当てて1億持っている人と、歯科医(なぜかこの本では歯科医が例に出る)で1億持っているのでは再現性が全く違う。どちらを目指すべきかと言えば後者であって、たまたまうまくいった前者の真似をするような行為を否定している。著者はモンテカルロシミュレーションに相当信頼を置いているらしく、その事象の再現性を綿密にシミュレーションして統計的処理を施す必要がある、と考えているようだ。

また、投資をするとき、例えば株の値段が上がる確率が9割で下がる確率が1割と観測される場合、この情報だけで9割にかけてしまいがち。そうではなく、上がるときの上がり幅はどれぐらいで、下がるときの下がり幅はどれぐらいというところまで含め、「期待値」で考えなきゃいけませんよ、と。さっきの話と矛盾するようだが、著者は統計から外れたようなレアケースで稼ぐタイプのトレーダーらしい。

「こないだまでこれでうまくいったからこれからもうまくいく」というのはいわゆる帰納法だな。科学哲学とかの本を読むと、厳密には自然科学ですら帰納法に頼っている限りその正しさに懐疑的な雰囲気が漂っている。つまり「こないだまでこれでうまくいったからこれからもうまくいく」ということの証明ができないわけだ。いわんや経済をや。

投資対象になるものっておそらく適正な価格の振動以上に変動幅が大きくなる傾向があるように感じる。それはつまるところ、投資家がよくわからない必勝法だか験かつぎだか自信だかで儲けようとすることによる増幅だと思うわけです。それはまぁ、トレーダーにとっては別にいいんだけど投資対象になるものとか企業にとっては安定感がなくなるだろうし、社会全体みたいな大きい視点で言えば損失だったりするんじゃないだろうか。私は投資方面は興味ないのでよくわかりませんが。

この本は株には必勝法があるとか、為替で儲ける方法はどうとか、そういう風に思っている人はバランスを整えるために一度読んでみるとよいかもです。

まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか
まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか望月 衛

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star理系版『吾輩は猫である』
star運も実力のうち・・・
star厳密にすればするほど、「運」・「偶然」に気づく

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